白金ホームは木造住宅の素晴らしさを確かなものとするため、構造体が100年程度使用できること目指して認定基準をクリア出来る仕様にしています。
性能表示制度に対応し最高の性能をよりリーズナブルに提供できる体制を整えています。耐震性能は建築基準法の1.5倍の力に対して倒壊・崩壊しない程度の構造性能となっています。
基礎について
100年安心して暮らせる住まいを考える上で、まず一番重要なのは敷地の地盤について調査をすることです。どのような基礎でも、地盤の状況がわからなければ丈夫とはいえません。
白金ホームでは法律上、調査の必要がないとされる木造2階建てにおいてもスウェーデン式地盤調査または、表面波探査法(建設大臣認定)による地盤調査を行ない地盤の状況を把握し、土質・基礎に関する有識技術者が選定した基礎を採用する様にしています。
白金ホームで建築させていただいた家で、万が一10年以内に不動沈下が起こった場合、5,000万円の保証に加入しています。
画像は基礎工事の流れです。
人口乾燥材の使用
木材は乾燥すると収縮してしまう性質があります。これは木は繊維の方向によって収縮の割合が異なり、それが変形の原因となります。
木に含まれる水分の割合を含水率と言います。未乾燥の木材は平均すると約40%程の含水率です。含水率が30%を下回ったあたりから木の繊維に含まれた水分が蒸発を始めます。そうすると木材の変形が始まるわけです。含水率が30~20%まで乾燥する時に変形が最も激しく、18%以下では乾燥に関する影響はほとんどありません。空気中の湿度と釣り合ってそれ以上水分が減らなくなる状態を気乾状態と言い、含水率は約13%内外とされています。つまり人工乾燥材は平均含水率を18%以下にすれば良い訳です。
なお人工乾燥材の製造方法は、一次製材したものを乾燥釜に入れて時間を掛けてじっくり乾燥させて釜出し後、二次製材して製品に仕上げています。
更に木材の強度の面から見ても含水率30%では含水率0%の時に比べると約1/4になると言われています。そのうえ、人工乾燥材は全数強度を管理し選別したものを製品として使用しています。他に木材腐朽菌が繁殖するためには含水率が約20%程度以上必要と言われているのも安心のひとつにあげられます。
更に木材のプレカットについても理解してみましょう。高品質のプレカット部材を使用すれば、3日もあれば土台の敷き込みから上棟、野地板貼、アスファルトルーフィング貼まで完了します。そうすればもう雨が降っても人工乾燥材を濡らすこと無く作業は進められます。これが在来軸組工法の生産性の良さです。
特に狭小地の現場ではクレーン車が使用できません。工場生産の大型パネル等は使用できないのです。町の中で時々観掛ける雨の中の途中の状態の2×4工法の現場、これで本当に安心できるのでしょうか?
更に、プレカット工場についても、昭和49年から農林水産大臣によるJAS(日本農林規格)を補う制度としてAQ制度(木質建材等について品質性能試験を行い優良な製品と認められるとAQマークの表示が認められます)によるAQ承認取得済みのプレカット工場より現場に搬入されるものを使用します。
白金ホームは、人工乾燥材を使用した高品質のプレカット部材により安心できる住いを実現しています。
換気・通気について
人の生活を考えた場合、あらゆる場面において水蒸気が発生します。呼吸から、汗から、調理から、入浴から・・・ あげればきりがありません。
では発生した水蒸気はどうなるのでしょうか?
壁天井面には通常防湿層が設けられています。しかしその継ぎ目やあるいは裂け目さらには、スイッチコンセント等色々な場所から、室内の水蒸気は壁内に入り込んで内部結露する恐れがあります。現在の研究では、水蒸気の浸透圧を100%阻止するのは不可能と言われています。
そこで室内から壁内に侵入した水蒸気を、通気層と言われる幅15mmの空気層により屋外に排出する工法が通気工法です。また通気層は外気に通じているため、この中を冷気が通り抜けます。
断熱材が繊維など通気性の高いものである場合、この冷気が断熱材の内部を通り抜けて断熱性能を低下させることが有ります。
このような断熱性能の低下を防ぐため、断熱材の屋外側表面に設けて断熱材内部への冷気の侵入を遮る層が防風層です。防風層は屋外側からの冷気侵入を防ぐと同時に、室内側からの水蒸気を容易に排出できるものでなければなりません。
白金ホームでは、「透湿」「防水」「強度」というシートに求められる条件を高いレベルでクリアしている、デュポン社タイベックを使用し、家を丸ごと包んで壁体内の結露を防止し、住宅の耐久性を高め寿命を大きく延します。右の写真は、タイベックシートと外壁の間に15mmの空気層を施工している様子です。
壁だけでなく、建物全体を通気させるために白金ホームでは、床下にキソパッキン工法(住宅金融公庫評価承認第1号)・小屋裏棟換気を採用しています。
キソパッキン工法の特徴として、コンクリートは打設してから約2年程かけて水分を給排湿しながら強度を増して行きます。従来のコンクリートの布基礎の上に直接土台を載せるやり方では、結局コンクリートの湿気が土台の木材にダメージを与え、木材の老朽化を助長することになります。キソパッキンが土台とコンクリートの間に入ることによってこのような心配はなくなります。また、全周スリット換気方式に変ることによって、床下換気のムラや澱みがなくなります。
キソパッキン自体は、石粉とプラスチックの複合材で強度はコンクリートの約1.5倍程あり、建築基準法に定められている耐力の約3倍を保有しており地震時に於ける耐震安全性にも問題はありません。 換気能力は、従来の工法の約1.5倍~2倍となります。その上基礎を傷めることなく床下換気が出来るので、力学的な視点からも基礎が構造的に弱くならなくて済むのです。キソパッキン工法は、20年以上の実績を持つ、安心出来る信頼の工法です。
家も呼吸すると言う考えからすると、小屋裏についても換気が必要です。白金ホームでは、小屋裏棟換気を採用しています。白金ホームの施工エリア、城南地区では夏の暑さ対策を考えなければなりません。夏は、暖かい空気が上昇気流となり、小屋裏の空気はもちろん、建物全周の空気を棟換気により排出することが可能です。
断熱材のこだわり
高性能の硬質ウレタンボードを使用することにより、断熱材の厚さを40mmとすることで、壁の中を最大65mmの配管を通すことが可能となります。床面・天井面は75mmの高性能硬質ウレタンボードを使用しています。
ウレタンボードは、グラスウール・ロックウール・セルローズハァイバー等の繊維系断熱材と較べて透湿抵抗が大きい為、防湿層を設ける必要が無いのも魅力です。防湿層を完璧に設けるのはかなり大変な作業です。スイッチ・コンセントの隙間から入り込む湿度を完璧に遮るのは大変なコストがかかります。
健康へのこだわり
当社では、室内の壁・天井などの下地材として、シックハウス症候群の主な原因の一つといわれるホルムアルデヒドを吸収し、分解する機能を付加した製品【吉野石膏 タイガーハイクリンボード】を全棟採用しております。
シックハウス症候群とは
「シックハウス症候群」とは、建材・家具などに使用されている化学物質や暖房器具などの燃焼ガスが住居内の空気を汚染し、居住者の健康に悪影響をおよぼすさまざまな症状のことをいいます。また、省エネルギー設計などによる住宅の高気密化にともなう換気不足もその一因といわれています。
こんなにあるホルムアルデヒド発生源
シックハウス症候群の主な原因の一つであるホルムアルデヒドは、住宅の内装、家具やフローリングなどの接着剤や建材に多く使われ、室内に放散されます。また、床の下地材などにも使われることも多く「目に見えない」ところからの回り込み放散にも注意が必要です。「タイガーハイクリンボード」は室内から発生するホルムアルデヒドを短時間で吸収分解し、安全で快適な室内空間をつくります。
ハイクリンボードのホルムアルデヒド透過抑止モデル
通常の内装壁の裏面側空間では、高濃度のホルムアルデヒドがたまり、せっこうボードやビニル壁紙を透過して室内に流入することがあります。タイガーハイクリンボードを使用することによって、壁・天井内部から室内への放散をほぼ抑えることができます。
ハイクリンボードの特徴
◆ 新築・リフォーム直後や新しい家具などから発生するホルムアルデヒドを短時間で吸収分解します。
◆ 一定の条件下で厚生労働省指針値のホルムアルデヒド濃度0.08ppmを下回る0.05ppmの数値を実現しました。
◆ 物理的な吸着と異なり、ホルムアルデヒドを化学的に吸収・分解するため再放出されません。
◆ 不燃性、施工の容易性など、せっこうボードの優れた性能は、そのまま保持しています。
白金ホームの家づくり